「灯台下暗し」の読み方

「灯台下暗し」という慣用句の世間一般の発音が、昔から気になっている。なぜ皆「もと」にアクセントを置くのだろうか?まるで「東大モトクロス」のようだ。関東のイントネーションによるそれは「大正デモクラシー」をも連想させる。

中1の頃、一般的な発音を知らずに、「灯台下」(関西弁で、尻上がり)「暗し」(同じく「ら」にアクセント)と級友に言ったら、なんやその変な言い方、と笑われてしまい、「灯台」(尻上がり)「下暗し」(「もと」にアクセント)やろ、と訂正された。その訂正された読み方を聞いた時に違和感を覚えてから20年以上、TVでもその違和感のある読み方しか耳にせず、ずっと疑問に思っている。

「ほの暗い」のように「下暗し(もとくらし)」という形容詞がある訳では無く、「下」は灯台(燭台)の真下のことを指し「灯台」にかかるのだから、「下」と「暗し」の間は切れるはずだ。従って「灯台」「下暗し」と切れて聞こえる読み方をするのは間違ってると思うのだが、どうなのだろうか。