Mebius MN-340へのFreeBSD再インストール記(2)

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:

カーネルをスリム化し、Portsを更新できたので、Webサーバーとして必要なソフトのインストールを始めた。まずはこのWeblogを実現するMovableTypeに必要な環境だ。

●Apacheインストール
新しいバージョンの方が良かろうと思ってapache2.2をインストールしたが、httpd.confがあまりにも複雑だったのと、同時接続クライアント数(旧MaxClients)の設定がわからなかったので、apache1.3に入れ替えた。
(1) ports/www/apache13をインストール
(2) /usr/local/etc/apache/httpd.confをコメントに従って編集
(3) /etc/rc.confに'apache_enable="YES"'を追加してOS再起動
(4) 別PCから'http://(IPアドレス)/'にアクセスして/usr/local/www/data-distが見えることを確認
(5) 'http://(IPアドレス)/cgi-bin/test-cgi'にアクセスしてCGIが正常実行されることを確認

●MySQLインストール
MySQLは(少なくとも現時点でportsがサポートする最新の5.1までは)バージョンが上がる度に結構基本的なDBの機能が追加されているので、新しい方が良いと思われる。
そう思っていたのだが、5.1の新機能に魅力を感じなかったので5.0をインストールしてしまった。
(1) ports/databases/mysql50-serverをインストール
(2) /etc/rcに'mysql_enable="YES"'他必要な設定を加えてOS再起動
(3) 'mysql -e "select version()"'を実行、適切な結果が得られることを確認(今回は5.0.27と出た)

●MovableTypeリストア
MovableType自体は一式をtarで固めてバックアップしたものを展開すれば即動いた。
これまではBerkeleyDBを使っていたので、DBも一緒にリストアされた。

mt-check.cgiを実行すると、Perlが5.005であるということで、Perl 5.6.1以上を強く推奨された。
他に、このWeblogのエントリー作成で必要なHTML::Entities, Image::Magickが無かった。

●Perl 5.6.2インストール
portsにlang/perl5(Perl5.6.2)とlang/perl5.8があり、Perl 5.8のことはよく知らないし、Perl5.6.2で十分だろうと思ったのとで、perl/lang/perl5をインストールした。
その後、下記の要領でPerlの追加モジュールをインストールしていると、最新のportsではImage::Magick、XML::Atom等がPerl5.8を必要とすることが判明したので、5.8に入れ替えた。

●Perl 5.8インストール
ports/lang/perl5.8をインストールした後、ports/graphics/ImageMagickをmakeすると、configureスクリプトでPerlのバージョンが5.005だと診断されてしまい、Image::Magickがインストールされなかった。
/usr/bin/perlが5.005のままで、5.8は/usr/local/bin/perlとしてインストールされており、autoconfでは/usr/bin/perlが優先的に使用されてしまうらしい。
・/usr/bin/perlを/usr/local/bin/perl へのシンボリックリンクにしても駄目だった。
・/usr/bin/perlを/usr/local/bin/perl へのハードリンクにしても駄目だった。
・configureを実行する時のパス順序を/usr/local/bin優先に変更しても駄目だった。
ということでmanやdoc等かなり調べまくって悩んだのだが、たまたま/usr/ports/lang/perl5.8/pkg-messageというファイルが存在することに気付き、開いたらあっさり答えが書いてあった。

use.perl port
とすると、5.8がデフォルトになるらしい。use.perl systemで5.005がデフォルトに戻る。/usr/local/bin/use.perlの中身が何なのかは、疲労により追究する気力が無かった。

●HTML::Entitiesのインストール
Portsにそれらしいのが無かったので、CPANでインストールした。
(1) 'man CPAN'の記述に従い、'perl -MCPAN -e shell'を実行
(2)設定を色々尋ねられるが全てデフォルト設定、FTPサイトは日本国内のを選択
(3)'install HTML::Entities'実行

●Image::Magickのインストール
上記の通りPerlのバージョン認識エラーにより失敗を繰り返したが、それがクリアされたら、ports/graphics/ImageMagickをインストールするだけで完了した。
なお、ports/graphics/ImageMagickのオプションメニュー(初回のmakeまたはmake configで出る)にて"IMAGEMAGICK_PERL"にチェックが入っているのを確認しておくべし。